ホテル内に入ると顧客の第一印象は内装によって支配される。
ホテルの内装をエントランス部分と内部の客動線部分に分けてカラー・コーディネートを検証すると、
A. ホテルの顔となるエントランス部分
(ア)玄関、ロビーの色彩にホテルのアイデンティティを感じる色彩の統一感があるか
(イ)顧客に対し非日常的空間を演出する色彩を持って出迎えているか
(ウ)ホテルのコンセプトを表現している色彩てあるか
(エ)訪れる顧客にふさわしい色彩てあるか
(オ)よく配慮された奥深いカラー・コーディネートがてきているか
(力)どの顧客に対しても安定感があり、飽きのこない色彩てあるか
を考慮してカラー・コーディネートすることによって、ホテルの品格、経営理念を表現するデザインの重要な一端を担っているのである。
B. ホテルの客動線部分
顧客は各自の利用目的に沿ってホテルの中をさらに進むため、客動線を歩くとさまざまな空間に遭遇する。
(ア)廊下、エレベーター、エスカレーター、各フロアの色彩は空間を明るいか、または暗いかの明暗によって演出されているか
(イ)どの場所ても顧客に安心感を与えているか
(ウ)新鮮味のある色彩で空間を顧客の視党的に楽しませているか
(エ)絵画などの色彩は空間にアクセントを与えているか
これらの視点からカラー・コーディネートは客動線を演出し、顧客の目的施設にお
ける利用に対する期待感を増幅させる働きをしている。