第3章 4.マーケティング・リサーチの進め方と種類 (2)質問法、観察法、実験法、二次データ(既存資料) 1

情報収集のための具体的な活動は、下記に示す一次データの収集により進められるが、マーケティング・リサーチの対象となる商品やサービスあるいは時間、費用によって、最も効果的な方法を検討し選択しなければならない。

1.一次データ収集には3つの調査法がある。
◎質問法

*面接法
調査員が被調査者と面接して質問し、回答を調査票に記録するもので回答率、回収率が非常に高く回答に誤解が少ない。
質問以外の情報も入手できる。
しかし調査員を派遣するため人材の確保、教育に時間がかかり、その努力に比較すれば晴報収集数が少なく、交通費、報酬などの費用が難点である。

*郵送法
一般にアンケート調査と呼ばれるもので、少ない費用で広範囲の調査ができる。
回答に時間的余裕があり正確を期することができるが、回収率が低く回答数から見れば割高な費用となることが多い。

*電話法
あらかじめ設定された質問事項について電話で質問し、回答を求めるもので、短時間のうちに迅速に手軽に多くの質問を低コストで調査できる。
反面、質問と回答に時間をかけないため、複雑な内容の調査には不向きである。

*留置法
質問表を直接または郵送によりあらかじめ被調査者に届け、期限を定めて回答を依頼しておき、後日調査員が回収する方法である。
回答に時間的余裕が十分あるので、質問項目が多く核心に触れる調査も可能で回収率も高い。
調査員が訪問するため、回答をチェックすることで無回答、誤記も防げる。しかし、取り扱い件数は少なく費用もかかる。

◎観察法
回答者の具体的な動きを観察し、ありのままの事実を記録するもので、具体的、客観的な記述ができるが、時間とコストがかかり回答者の内面的な事象まで捉えることは困難である。
また耐久消費財のような物財の保有、使用状況の把握には適するが、サービスのような心理的商品には不向きである。

◎実験法
宣伝・広告活動、販売促進活動を実際に試験的に行って、その結果を測定、評価するもので、例えば、同じ商品の陳列の仕方を変えて、変える前後の顧客の反応を比較して効果を測定する。
この方法は商品の陳列を検討する資料にするなどナマの情報収集には非常に効果があるが、実験は特定の場所、対象商品に限られ、かつ測定には高度の技術、時間とコストを要するため一般的にはあまり使われていない。

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