第2章 3-4 犠牲的なあり方としての「サービス」

「サービス」という言葉の中で、一般的に最も浸透し理解され使われてる解釈がこの犠牲的サービスである。
「サービス」とは物の値段を本来より安くするとか、タダにすることと受け止めている消費者は非常に多い。
物財や無形の業務的サービスを販売する企業側でも「サービス」とは安くすること、タダで提供することと思っている業者も少なくない。
安くしたり、タダにすることは、買い手に対して売り手が譲歩する(犠牲となる)ことで、過当競争からの回避や販売促進の手段として必然的、常套的に使われている。
買い手は喜ぶ行為であるから「サービス」なのかというと疑問が残る。
あらかじめ計画した計算のもとで「損して得とれ」という商業哲学によって行われだとしても、他店の客を奪い、自社の在庫処分を優先し、無理に売上げを増やす営業政策にすぎないのではなかろうか。
結果として客に物の価値の判断を誤らせ、デフレを助長させることが本当の「サービス」なのかを考え直さなくてはならない。

以上4つの「サービス」の分類に見られるように、 「サービス」とは非常に分かりにくいもので、この言葉が使われる周囲の状況によって受けとめ方やニュアンスが大きく異なる表現なのである。

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