第1章 3-2-0 マーケティングの考え方を取り入れると次のように変化する

①会社の基本姿勢は、消費者の欲求の充足にある。
②製品開発は、消費者調査が基本である。
③製品ミックスは、消費者の欲求に応じて変化する。
④包装は、消費者の注目を誘うコピーとデザインが重点である。
⑤販売部門は、製品を販売するのみならず、生きた市場の反応を本社に報告する。

マーケティングの考え方が取り入れられるまでのメーカーの生産姿勢は、極端な表現をすれば自社の保有する生産設備、技術の範囲内で製品の製造に専念し、販売部門は与えられた製品を闇雲に売るだけといった構造になっている。
つまり、自社の都合が優先する「生産者志向」で物財が作られるため、いかにして作ったものを売るがを考えることが中心になる。
ここには、消費者がほしかるものの配慮がないまま生産する「製品」にすぎないのである。
したがって売れない製品もかなり生産していた可能性は高い。
ところが、マーケティングの考え方を取り入れると、物財の最終利用者である消費者のほしがるもの(「商品」)を充足させるため、消費者は今何を望んでいるかを探る市場調査からスタートする。
そして、さまざまな「商品」ラインも消費者の傾向によって変化させ、包装も単なる輸送上の強度の追求にとどまらず、消費者にひと日で分かる「商品」の訴求力までも考慮した優れたコピーとデザインをもって伝える。
また、販売も販売活動と同時に市場での「商品」の動きを本社に報告することになる。
つまりマーケティングは単なる販売部門の活動にとどまることなく、全社的な活動にまでおよぶのである。
普通作られたものを「製品」とも「商品」とも呼んでいるが、マーケティングの見地からは、この上記2つの考え方の差異を見る限り、 「生産者志向」で作られたものを「製品」、 「消費者志向」で作られたものを「商品」と分類する蓋然性は理解できる。
消費者の欲求に沿った、売れるものを「商品」としている。

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