第7章 宣伝・広告と広報活動 2. 宣伝・広告活動 (1) ターゲットに適合した媒体を選定する

正しい宣伝・広告の基本は、ホテルが目指すターゲットに適合したさまざまな媒体を選定することから始まる。
ホテルが策定した企画商品やイベントを購入してくれる顧客は、どのような客層でどのエリアからくるのかなどを想定し、まずターゲットの実像を描き予測する。
ターゲットの要素として、性別、年齢、婚姻の状況、職業、文化度、趣味などいろいろな要素が条件として挙げられるので、これらの条件を組み合わせて実像をさまざまな角度から推測して組み立てていく。
ターゲットの設定がてきれば、これらのターゲットに馴染む媒体を選定する作業になる。
一般的にホテルては年間総売上げの2%程度が適正とされているので、宣伝・広告予算の配分をしつつ媒体別の分類を行い、年間の宣伝・広告スケジュールにしたがって実施している。
その際の選定碁準は、投資効率の高い媒体を選ぶことが求められる。
告知しようとする商品の内容(時期、販売期間、想定顧客数、商品の性格、単価、目標売上げなど)により個々に吟味する必要がある。
一例として、マスコミ媒体を選定する時の判断基準は、購読者の主要購読紙におけるポジション(ターゲットの要索と同じ)を見きわめることである。
したがって、大切なことは媒体の持つ特性を十分に理解した上で、宣伝・広告目的に適う媒体を選ぶことである。
マスコミ媒体の新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、などへの出稿は、すべて広告代理店を通して媒体の広告スペースの確保をしてから行い、直接媒体に原稿を持ち込むことはできない。

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