2.回答形式
◎任意選択法
あらかじめ、いくつかの回答を用意し、回答者がその中から任意に選ぶ選択法であり、これがさらに細かく分類される。
*賛否法
回答を複数表示してそれぞれについて「イエス」、 「ノー」で答えさせる。
*単一選択法
各質問に10前後の回答を準備し、その中からひとつだけ答えさせる。
*多項目選択法
単一選択法と同じ形式ながら、回答者は該当する回答を複数選べる方法。
*制限選択法
多項目選択法と同じ形式ながら、条件をつけて該当する時のみ答えさせる。
この時回答が複数ある時は1-2件に限定して回答させる。
*評定尺度法
ある商品やサービスについて、数種の質問を設け、これらをそれぞれ5段階評価で回答させる。
例として、ホテルのフロントの応対について
上記の5段階の質問に対して、 「1.そう思う」、 「2.どちらかといえばそう思う」、「3.どちらともいえない」、「4.どちらかといえばそう思わない」、「5.そう思わない」の回答で該当するものに○をつけて答えさせるものである。
*順位法
あらかじめひとつの質問に8-10の回答を用意し、それぞれの回答に空白の( )をつけて、回答者の重視するものから順番に1位から8-10位の順位をつけ回答させる。
*一対(イッツイ)比較法
調査対象の商品銘柄に対し同種の別銘柄の商品を一対として、それぞれの組合せで好きな銘柄を答えさせる。
*自由回答法
ひとつの質問のみを設定し、ほかには一切の質問項目をつけず自由な意見を聞くものである。
(例)当ホテルベル・マンの応対について、あなたのご意見をお聞かせください。
以上により調査対象商品やサービスの調査内容を記録する調査票が決まれば、その書式を使ってテストを試みる。
特段の問題がなければ必要部数を印刷し、マーケティング・リサーチのツールとして実際に使用する。
郵送法の場合は発送して回答が返送されるのを待てばよいが、面接法など調査者が被調査者と面談する場合は、調査活動開始までに調査者の選定、教育、訓練をしておかなければならない。
返送、回収された調査票はチェックし、不備や不正確な回答を補足や削除して回答集をまとめ編集作業に入る。