第5章 セールスプロモーション計画 3.目標設定のためのデータの活用 (6) 競合する他ホテルの動向を把握する

各ホテルの顧客は、常に安定的に自社ホテルを利用してくれるとは限らない。
近年供給過多に偏っているホテル業界にあって、顧客は各自の価値観によってホテルを自由に選び、ニーズの充足を求めて移動を繰り返す。
どのホテルても顧客ニーズにかなうサービスを提供し、自社ホテルに固定化してくれることを期待するのは当然ながら、移り気の多い顧客を引き止めておくことは難しい。

① 新規に開業するホテルが出現する時には、そのホテルの株主構成、どのようなマーケットをターゲットにしているかを知ることて、自社の失う顧客の範囲を予測することがてきる。

②施設・設備を増設、開設する場合、工事期間の自社の収容能力低下は免れない。
この現象を考慮に入れて目標設定をする必要がある。
とくに宴会場の場合は、この間に顧客が他ホテルに流れる可能性が高いのて、従来よりも事前のインフォメーションを密にし、顧客の流出を防がなければならない。

③他ホテルの料金、価格帯やターゲットにしている顧客層の動向に注意し、これらに対抗しうるセールス戦略を構築して販売目標を設定する。

関連記事

  1. 第3章 2 マーケティング・リサーチの発展

  2. 第7章 宣伝・広告と広報活動 2. 宣伝・広告活動

  3. 第3章 4.マーケティング・リサーチの進め方と種類 (1)市場調査のス…

  4. 第1章 2-3-6 サービスの多くは顧客による評価が困難である

  5. 第1章 2-1-5 マーケティングに含まれる「サービス・マーケティング…

  6. 第6章 商品開発 7.商品販売のターゲット (3) 顧客に対する便益戦…

  7. 第3章 マーケテイング・リサーチの考察 1.本章のねらい

  8. 第1章 4-1-1 不確実性を可能な限り取り除く

PAGE TOP