ホテルが顧客に料金提示をする時は、先に述べた価格設定の一般論を踏まえながらも、事業の特殊性を考慮して以下の要点を重視しなければならない。
事業の特殊性とは、顧客にサービスを提供するのに必要とする経済的コストの算定は、耐久消費財のような物財の生産に必要な労働、原材料、機械などの稼働、保管、輸送などのコストを算定するよりも難しい。
ホテルを初めとするサービス・ビジネスには、初期における物理的施設(ホテル・病院などの施設、航空会社の機体等)に驚くべき高価な投資を必要とし、さらにこれらに運営管理する費用が必要になる。
顧客サイドから見れば、ホテルの料金は一定時間ホテルの施設を利用しサービスを受ける利用権を買うことで、耐久消費財のように手元において好きな時に使える物財とは基本的に価値判断の碁準が違うのである。
消費が終われば何も残らない商品やサービスの料金は、消費時の精神的満足感の充足度により算定されるといわざるを得ない。
顧客との関連において、ホテルの料金は以下の考え方によって決められる。
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