第5章 セールスプロモーション計画 3.目標設定のためのデータの活用 (1)月別単位の過去の販売記録の把握

マーケティング活動の成果として、ホテルには膨大な各種のデータが蓄積される。
これらの諸データはあらゆるホテルのオペレーションの場面で有効に使用されるが、予算策定のために使われるデータもかなりの量と種類がある。
(1) 月別単位の過去の販売記録の把握
例えば、各月の休日数、大安• 仏滅などの暦と休日の組合せ、ゴールデンウイーク前後の休日と連休取得可能日数、正月を挟んだ休日の状況などから、来期の月別単位の休日状況を設定し、過去の販売実績を基礎として比較を行いながら、販売促進活動を計画する。
①過去2年のデータから利用実績のある顧客を確実に取り込む。
②新年のスタートとなる4日が月曜日てあれば、新年質詞交換会などの法人関係の宴会利用が早くなり、1月の稼働日数が多くなる。
逆に6日が月曜日であれば宴会開催日の調整が必要となり、限定的な期間に集中すれば新年会などが競合ホテルヘ変更される恐れも生ずる。
この場合可能な限り重要顧客を優先して取り込むようセールス活動を行うが、その他の顧客に対する営業機会の損失は免れない。
連動して宿泊プラン、レストラン・イベント計画にも影響を与える。
③土曜日、日曜日、祝日に大安、友引など婚礼実施可能日が多い月には、婚礼件数の自動的アップが見込めるが、反対に仏滅が多ければ婚礼件数は減少するのて、六曜(輝)表(神社、易断所などて発行する吉凶を判断する基となる先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の6つの日を決めた月別一覧表)に注意して目標の設定をする必要がある。

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