形があるものの価値、すなわち有形財が物財(goods)であり、物財を最終的に誰が使うかによって、さらに、産業財(industrialgoods)、資本財(capitalgoods)、消費財(consumergoods)に3分割される。
1.産業財(industrial goods)
産業財の最終使用者(industrialusers)は、農林業・畜産業・漁業、鉱業などの第一次産業、それに製造業や建設業を中心とする第二次産業、そして卸・小売業、金融業、運輸・通信業、サービス業、官公庁などの第三次産業からなり、すべての産業が有形財を使用している。
これらの諸産業の需要目的は私的や個人的なものではなく、業務的、事業的な需要目的に沿って消費されているのが特徴である。
2.資本財(capital goods)
資本財は、商品を作るための手段となる資材、道具、工場等の設備などで、産業財よりも限定的な業務的、事業的な需要目的に沿って消費される。
3.消費財(consumer goods)
消費財の需要者はすべて最終消費者であって、全国民がこれに該当する。ほとんどが個人的な生活の維持向上を目的として、消費財は購入される。
生活に直結した商品なので、非常に広範囲な商品が網羅され、これらの商品は原則として第一次産業→第二次産業→第三次産業という流通ルートを経由して最終消費者に供給される。
昨今よく見られる現象として「産地直送」という、一次卸、二次卸、小売業を経由せず、産地(第一次産業)から直接最終消費者に販売されるシステムも台頭してきた。
すべての流通段階をカットしたこのような例は、インターネットの普及によりシェア
を広げていくと推察できる。