第1章 4-1-4-a その他の集客までのマーケティング ~ a.顧客の個人、法人情報を整理する

前1、2項でホテルを例とした「サービス・マーケティング」の概念を述べてきたが、これら以外にやや具体化した集客までの「サービス・マーケティング」の手法がある。
詳細は後述するが、そのアウトラインは次のようになる。

a.顧客の個人、法人情報を整理する
日本のホテルにはまだ欧米とは異なり、宴会、婚礼、レストラン、バーなどを中心とした料飲部門のビジネスを重視するホテルが多い。
もちろん宿泊を特化した新しいタイプのホテル(ビジネスホテル、スーパーホテルなど)も出現してはいるが、シティホテルで代表される料飲を特化したホテルの存在も忘れてはならない。
供給過多に陥っているシティホテルでは、総売上げの60%以上を料飲部門の売上げに頼っている限り、料飲部門のマーケティングは非常に重要である。
宴会では法人、その他の料飲施設では個人の情報がホテルの経営を左右するといえるので、これらの情報管理は集客する上で最重要テーマであることは間違いない。

関連記事

  1. 第6章 商品開発 5.商品の価格設定 (2)ホテルにおける料金設定 3…

  2. 第4章 実践的マーケティングの展開 3.宿泊部門のマーケティング 1.…

  3. 第2章 3-2 態度的なあり方としての「サービス」

  4. 第2章 4-2 無形財(業務的サービス)の流通と「サービス」業

  5. 第6章 商品開発 2.施設、機能の活用による両品開発

  6. 第5章 セールスプロモーション計画 4.セールス・テリトリーの編成 (…

  7. 第7章 宣伝・広告と広報活動 2. 宣伝・広告活動 (2) 宣伝・広告…

  8. 第3章 4.マーケティング・リサーチの進め方と種類 (2)質問法、観察…

PAGE TOP