マーケティングを展開するに当たって、どのようにしてマーケティングの効果を高めるかという手段を探求しなければならない。
この課題の解決のため、各企業はマーケティングの成果しだいとなるように、前出の4Pを上手に組み合わせて組織的に活動することが要件となる。
このマーケティングの諸活動をもっとも適切な状態で組み合わせることをマーケティング・ミックス(MarketingMix)という。
これらの4つの構成要素を上手に組み合わせることによって得られる相乗効果こそが、マーケティングの求める究極の目的となる。
マーケティング・ミックスは業種によりそれぞれ異なってくる。
機械などの製造業の技術的な製品であれば、商品力が決め手となるので、製品開発に最も力を入れなければならない。
他方、小売業のような流通業の時は、販売価格が同じであればショッピングに便利な立地条件や店舗レイアウト、それに接客が重要になるので、これらの活動に重点をおくことが要求される。
これらの活動は、企業がいかに上手に4Pを組み合わせることによって、最大の成果を最少の費用で上げられるがを考えるマーケティングそのものである。
このように自社が扱う商品が最大の成果を上げられるように、ケースバイケースで4Pを最適に組み合わせることが必要である。
その上でさらに必要となるのが、4Pのそれぞれの活動における最適な組合せである。
これがサブ・マーケティング・ミックスといわれているもので、4つのミックスが考えられる。
この表では、同じ種類のミックスでも製造業か流通業であるがの業種により、マーケティングで考える視点が違ってくることを示している。