これまでマーケティングには数多くの考え方があった。
「マーケティングとは何か?」とか「マーケティングの定義は?」と尋ねると、
人によって解釈が違い、当然答えも変わってくることが多い。
そして、時代の変遷にしたがって解釈や定義が変わってきていることが、
よりいっそう問題をややこくしている。
「マーケティングとは何か?」「マーケティングの定義は?」という問いに対して、
概念として共通点を持ち、よく耳にすることは次のようなものである。
- 消費者が満足する商品を作り提供する企業の総合活動
- 商品・サービスを市場へ流すための企業活動
- より多く売るための工夫のすべて
- 商品開発・販売競争に勝ち抜くための戦略
- 消費者優位の時代に対応する商品開発から販売・流通までを計画し、実行するプロセス
この概念を見るかぎり、マーケティングとは、
雲をつかむような大きな題目として受け止めるにとどまってしまう。